お遍路基礎知識
お遍路ってそもそも何?お遍路に興味があるけどよく分からない。
準備は?ルールは?
そんな方のために基礎知識を分かりやすくご説明しています。
お遍路って何ですか?
弘法大師ゆかりの土地、四国霊場八十八ヶ所のお寺(札所)を巡礼する、
規模の大きなスタンプラリーだと思ってください。(コースの長さは1300km以上!)
このラリーは「四国八十八ヶ所巡拝」といいますが、
一般的に「四国遍路」、参加者を「お遍路さん」と呼びます。
ちなみに八十八ヶ所巡拝しきることを結願(けちがん)といい、
結願すると願い事が成就すると言われています。
弘法大師って誰ですか?
弘法大師は空海ともいい、日本真言宗の開祖であるお坊さんです。
四国で仏教修行を積んだのち、唐(中国)へ渡り、真言密教を日本に伝えました。
「弘法も筆のあやまり」ということわざでも有名なように、とても習字が上手だったそうです。
そのほか、戯曲をつくったり温泉を掘り当てたり、瀬戸大橋の言いだしっぺだったり、
マルチな才能を持っていた人です。
今では、親しみをこめて「お大師さん」と呼ばれています。
四国遍路では、弘法大師が今でも魂となって生きて巡礼の旅を続けている、という思想が根っこにあり、「同行二人」の考え方や、「お接待」に表れています。
同行二人って何ですか?
「同行二人(どうぎょうににん)」とは、
「ひとりぼっちで歩いているんじゃないですよ。お大師様と一緒に巡礼しているんですよ。」という、
四国遍路の核となる考え方を表しています。
お遍路さん全員を弘法大師とみなすのは、この核となる考え方から来ています。
お接待って何ですか?
お接待とは、巡拝をするお遍路さんに、食事やお金、宿泊場所などを無償提供する行為のことで、
今も伝統として残っています。
お接待も、核となる考え方は同行二人と同じで、
お遍路さん=弘法大師であり、お遍路さんはその存在自体が信仰の対象とされます。
お遍路さんは、お接待を遠慮する必要はなく、むしろお接待を受けることがつとめとされています。
なぜならお接待は「私の分までよろしくお参り下さい」という意味でもあり、
お接待すること自体が功徳となるからです。
四国八十八ヶ所札所の回り方を教えてください。
札所を回る順番に決まりはありませんが、一般的に四国を時計回りに回ります。
これを「順打ち」といい、反対に四国を反時計回りに回ることを「逆打ち」といいます。
「逆打ち」は順打ちを基準に作られているコースを逆に進むため巡礼が難しく、
また弘法大師が順打ちで回っていると考えられていることから「弘法大師に出会いやすい」とされ、
順打ちよりも功徳が高いと言われています。
歩きで回るんですか?
歩きでなくてはいけないという決まりはありません。
歩き遍路は人の足で少しずつ進むので、他のお遍路さんやお接待さんと交流をはかりやすく、
また自分を見つめなおすのにも最適であることから人気が高いですが、車やバイクでも問題ありません。
最近ではお遍路ツアーもあります。
ルールはありますか?
四国遍路には、「こうしなければならない」というルールはあまりありません。
強いてあげるなら、
道具に関して「杖を橋の上でつかない」「宿に入ったら杖を洗う」
「参拝道具をつけたままトイレに入らない」というくらいのものです。
仏教徒でなくてもいいし、別に1番から順に回らなくても、どこからどこに向かおうが自由、
参拝の仕方も基本的なところだけ押さえれば自由、歩きじゃなくても車でもバイクでも好き好き、
自由にどうぞ、という考え方です。
それは、四国遍路の修行は、あくまでも心の中のものであり、
形のレベルで何をどうしたかを問わないという密教的価値観に基づいています。
お遍路にかかる時間や費用はどうですか?
八十八ヶ所全ての札所を1回で回ってしまうことを「通し打ち」といい、
歩きで通し打ちをした場合、日数は40~50日ほど、費用は40~50万円ほどだと言われています。
忙しい現代人には、行程を区切って分け、回数を重ねて結願する「区切り打ち」が現実的ですが、
効率が悪い分、通し打ちに比べて費用も高くなります。

















